Facebookのお友達に、いつもとても素敵な文章を載せている人がいる。
写真も一切使わずに、ただただ淡々と、自分が経験したことを、成功体験だけでない、葛藤や迷いも含めての経験を、小さな作文のように記しているのだが、
言葉のひとつひとつが、真摯で、等身大で、正直で、過剰な装飾もなく、タブレット端末を扱う右手でするするとスクロールして沢山の情報に触れていても、彼女の言葉だけには静けさや間が漂っていて、時々どきりと心を打つ格言も含まれていて、
私はこっそりと大ファンになって、いつも彼女の投稿を楽しみにしている。
彼女は絵描きである。
私はノートとペンをいつも持ち歩いていて、支離滅裂な言葉の断片群はなるべくそのノートにメモするようにしている。ただの錯覚だと思うが、メモする行為によって頭の容量が空っぽになってゆき、軽くなるような気がするのだ。
そしてずいぶんと後々になってから、自分の記したメモをパラパラと眺めると、思いの外、新しい曲の詩へと再構築することに繋がったりする。もちろんげんなりしたり、こそばゆい気持ちにもなるが。
この習慣はもう10代の頃からである。
このブログには、とりわけ努めて文章を記載していくように心がけてゆきたいと思っている。
おかげさまで、私の紡ぐ物語は、少しずつ少しずつ、多くの方に届けられるようになってきたので、
宣伝のための日なたの文章ではなく、迷っていることも思い切って書き記してゆきたい。
もしも、こっそりと読んでくださる方がいらっしゃれば、とても嬉しい限りです。